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【フィンランド産業電力】格下げ:AA →A /安定的 ニュースリリース | 日本格付研究所 JCR 17i0064J

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https://www.jcr.co.jp/

1 7 - I- 0 0 6 4 2 0 1 8年 2 月 6 日

株式会社日本格付研究所(JCR)は、以下のとおり信用格付の結果を公表します。

フィンランド産業電力

(証券コード:-)

【変更】

外貨建長期発行体格付 AA- → A+

格付の見通し 安定的

■格付事由

(1) フィンランドで原子力発電所2基(オルキルオト1・2号機(OL1・OL2)、出力合計1,770MW)を運営し、

株主に原価で卸売電する卸電気事業者。当社の事業は「マンカラ」と呼ばれるフィンランド独自の発電事

業の共同投資型ビジネスモデルに基づき運営されており、株主は出資比率に応じて発電電力を原価で受電

する権利を有する一方、発電所の運営にかかる固定費(借入金の元本・利息の毎年の支払いを含む)を受

電の有無に関わらず支払うことが定款で義務付けられている。取締役の派遣や劣後融資の適時の提供に見

られるように、株主による当社へのコミットメントは引き続き強固である。また、現在の発電コストは市

場の平均価格を下回るため、仮に株主による不払いが生じても、差し止めた電力を他の株主または市場に

売却することで費用の回収が可能となっている。JCRはこうしたビジネスモデルを格付に強く織り込んで

いる。一方、建設中の原子力発電所オルキルオト 3 号機(OL3、出力 1,600MW)は商業運転開始が当初

予定の 09 年から大幅に遅れており、当社は工期延長に伴う追加の費用負担を巡って、ターンキー・コン

トラクターであるAREVA-Siemensコンソーシアムとの間で係争中となっている。

(2) 17 年10月にOL3の商業運転開始見込みが18年末から19年 5月へ再度延期されることが公表された。

一方、財務が悪化しているAREVAでは17年末にOL3を除く原子力事業がフランス電力へ売却され、フ

ランスの原子力産業で再編が進められている。今般の運転開始延期は AREVA の事業再編の直接的な影響

によるものではないとみられるものの、スケジュールや予算を含む OL3 の進展について不透明感が増し

ている。このため JCR は今般、格付を1 ノッチ引き下げ、見通しを安定的とした。OL3 稼働の遅延や建

設費用の増加は発電コストの上昇につながり、発電電力の価格優位性低下によって費用の上振れを吸収す

る余力が縮小するほか、株主が当社から受電する経済的インセンティブを減ずる懸念がある。JCRは引き

続き、OL3 の完工や係争の進展、当社の発電電力の価格優位性、株主による支援状況などを注視し、必

要に応じて格付に反映していく。

(3) ノルドプール市場における電力価格は足元でやや回復しているものの、依然低迷した状況が続いている。

電力の純輸入国であるフィンランドの市場価格は、国際送電線容量に制約がある中で引き続き北欧全体の

取引価格を上回っており、17年の平均で 33 ユーロ/MWh となっている。当社の平均売電価格は 16年時

点で 22 ユーロ/MWh 程度と相対的に低い水準で推移しているが、市場価格とのマージンは従前に比べ縮

小している。19年5月の OL3稼働を前提としても、仲裁に完全に勝訴しない限り同機稼働後には平均発

電コストの上昇が避けられない見通しである。なお、仲裁ではこれまでのところ当社に有利な中間判決が

なされており、最終的な裁定で当社に多額の損失が生じる可能性は低いとJCRではみている。

(4) 当社は安定的で優れた原子力発電所の運営実績を有し、国内電力消費量の 17%を供給する主力の電力源

として重要な役割を担っている。OL1・OL2 の平均稼働率は長年にわたり 90%以上と高い水準で推移し

てきた(17年はOL2におけるメンテナンスの長期化から低下)。同2機は18年に操業ライセンスの期限

が到来したのち 20 年の更新が想定されており、当社は必要な投資を行っている。OL3 の運転開始後には、

当社の国内発電量シェアは3割程度まで高まる見通しである。

(2)

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https://www.jcr.co.jp/ ■格付対象

発行体:フィンランド産業電力(Teollisuuden Voima Oyj)

【変更】

対象 格付 見通し

外貨建長期発行体格付 A+ 安定的

格付提供方針に基づくその他開示事項

1. 信用格付を付与した年月日:2018年2月1日

2. 信用格付の付与について代表して責任を有する者:増田 篤

主任格付アナリスト:増田 篤

3. 評価の前提・等級基準:

評価の前提および等級基準は、JCR のホームページ(https://www.jcr.co.jp/)の「格付関連情報」に「信用格付の

種類と記号の定義」(2014年1月6日)として掲載している。

4. 信用格付の付与にかかる方法の概要:

本件信用格付の付与にかかる方法の概要は、JCR のホームページ(https://www.jcr.co.jp/)の「格付関連情報」に、

「コーポレート等の信用格付方法」(2014年11月7日)、「電力」(2016年4月25日)として掲載している。

5. 格付関係者:

(発行体・債務者等) フィンランド産業電力(Teollisuuden Voima Oyj)

6. 本件信用格付の前提・意義・限界:

本件信用格付は、格付対象となる債務について約定通り履行される確実性の程度を等級をもって示すものである。

本件信用格付は、債務履行の確実性の程度に関しての JCR の現時点での総合的な意見の表明であり、当該確実性

の程度を完全に表示しているものではない。また、本件信用格付は、デフォルト率や損失の程度を予想するもので

はない。本件信用格付の評価の対象には、価格変動リスクや市場流動性リスクなど、債務履行の確実性の程度以外

の事項は含まれない。

本件信用格付は、格付対象の発行体の業績、規制などを含む業界環境などの変化に伴い見直され、変動する。ま

た、本件信用格付の付与にあたり利用した情報は、JCR が格付対象の発行体および正確で信頼すべき情報源から入

手したものであるが、当該情報には、人為的、機械的またはその他の理由により誤りが存在する可能性がある。

7. 本件信用格付に利用した主要な情報の概要および提供者:

・格付関係者が提供した監査済財務諸表

・格付関係者が提供した業績、経営方針などに関する資料および説明

8. 利用した主要な情報の品質を確保するために講じられた措置の概要:

JCR は、信用格付の審査の基礎をなす情報の品質確保についての方針を定めている。本件信用格付においては、

独立監査人による監査、発行体もしくは中立的な機関による対外公表、または担当格付アナリストによる検証など、

当該方針が求める要件を満たした情報を、審査の基礎をなす情報として利用した。

9. JCRに対して直近1年以内に講じられた監督上の措置:なし

■留意事項

本文書に記載された情報は、JCRが、発行体および正確で信頼すべき情報源から入手したものです。ただし、当該情報には、人為的、機械的、また

はその他の事由による誤りが存在する可能性があります。したがって、JCRは、明示的であると黙示的であるとを問わず、当該情報の正確性、結果、

的確性、適時性、完全性、市場性、特定の目的への適合性について、一切表明保証するものではなく、また、JCRは、当該情報の誤り、遺漏、また

は当該情報を使用した結果について、一切責任を負いません。JCRは、いかなる状況においても、当該情報のあらゆる使用から生じうる、機会損失、

金銭的損失を含むあらゆる種類の、特別損害、間接損害、付随的損害、派生的損害について、契約責任、不法行為責任、無過失責任その他責任原因

のいかんを問わず、また、当該損害が予見可能であると予見不可能であるとを問わず、一切責任を負いません。また、JCRの格付は意見の表明であ

って、事実の表明ではなく、信用リスクの判断や個別の債券、コマーシャルペーパー等の購入、売却、保有の意思決定に関して何らの推奨をするも

のでもありません。JCRの格付は、情報の変更、情報の不足その他の事由により変更、中断、または撤回されることがあります。格付は原則として

発行体より手数料をいただいて行っております。JCRの格付データを含め、本文書に係る一切の権利は、JCRが保有しています。JCRの格付データ

を含め、本文書の一部または全部を問わず、JCRに無断で複製、翻案、改変等をすることは禁じられています。

■NRSRO 登録状況

JCRは、米国証券取引委員会の定めるNRSRO(Nationally Recognized Statistical Rating Organization)の5つの信用格付クラスのうち、以下の4クラス

に登録しています。(1)金融機関、ブローカー・ディーラー、(2)保険会社、(3)一般事業法人、(4)政府・地方自治体。米国証券取引委員会規則 17g-7(a)

項に基づく開示の対象となる場合、当該開示はJCRのホームページ(https://www.jcr.co.jp/en/)に掲載されるニュースリリースに添付しています。

■本件に関するお問い合わせ先

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